先にも述べたように、入院というのは突然やってくるアクシデントです。もちろん、歓迎すべき出来事ではありませんし、入院に対する備えが出来ていないうちに不慮の病気や怪我に遭ってしまう可能性もあります。そのアクシデントに対応する為に入院保険が存在するのです。
しかし、入院保険に加入していれば、全て安心というわけではありません。
そういう心理を反映してか、入院保険の相談というと、必ず入院保険の保障日額について聞かれます。
例えば、「1日○円で足りますか?」や「入院すると1日いくら必要ですか?」という質問です。
ざっくばらんにお答えすると、入院に必要な費用が入院給付金として支払われれば良いので、日額10000円で十分足ります。
実際のデータでも、入院患者の方の実に70%程度の方が10000円程度の自己負担で済んでいます。
もし、自営業者の方であれば、入院時の収入減に対応する額を日額に上乗せしますので、日額15000~20000円程度が理想です。
とはいえ、入院保険の保障日額を高くすれば、支払う保険料も高くなります。
入院保険というのは、万が一のリスクをカバーする為のものですから、その万が一の為に日常生活を圧迫してしまったら本末転倒です。
しかし、あまりにも安い入院保険を選んでしまうと、入院した時のリスクをカバーするどころか、無いに等しい保障となってしまい、入院保険に加入している意味が無くなってしまいます。
結論を言えば、高すぎず、安すぎずの保障が入院保険の適当な額となるのです。
つまり、入院保険に入院した時のリスクを0にする事を求めるのではなく、そのリスクを30以下にする事を求めるのが、最も良い入院保険との付き合い方なのです。