保険にも色々な種類がありますが、ほとんどの保険は病気や怪我を保障対象としています。つまり、予期出来ないアクシデントに対する保障なのです。
例えば、1ヶ月後に怪我で入院すると分かっていたとしたら、入院費に備えて貯金したり、入院に必要な金額をあらかじめ調べてその分のお金を工面したりする事も出来るかもしれませんが、そんなケースは存在しません。
怪我や病気は予期できないからこそ怖い存在であり、それに備える為の保険なのです。
とはいえ、病気も怪我もいろいろですので、全ての場合に備えて保険に加入していたのでは多くの保険料を必要としてしまいます。
そこで、保険を掛ける対象として選ぶのは、自分の身に起きたら一番困る事です。
つまり、最悪のケースに陥った時に、保険会社に助けてもらえるような保険内容を選びましょう。
また、保険本来の意味は相互扶助です。
つまり、お互いのピンチやリスクを保険によって薄めるのが目的です。
ここで重要なのが、相互扶助の規模です。
例えば、ちょっとした病気や怪我で入院した時には、それほど大きな助けは必要ありません。自分の貯金だけあれば充分ですし、いざとなれば家族や親戚に助けてもらうことも出来ます。
しかし、大きな災害に遭ってしまい、数百万、数千万という損害をこうむった際には自分ひとりの力ではもちろん、家族や親戚の助けを得ても損害から立ち直る事は出来ないでしょう。
そんな時の為に保険という、大きな規模での相互扶助が必要なのです。
とはいえ、保険には身の丈があります。万が一の場合に備える事は必要ですが、自分本来の生活を犠牲にしてまで保険に加入する必要はありません。
自分が無理なく他人を助けられる際に、自分も助けてもらうというのが相互扶助の大原則ですから、無理の無い範囲で保険を選んで加入する事が大事です。